ハイフの種類と選び方——ウルセラ・XERF・モフィウス8・糸リフトの違い
たるみを調べるほど、ハイフ・ウルセラ・ザーフ・モフィウス8・糸リフトと名前が増えて、かえって迷ってしまう——という声をよくうかがいます。
このページでは、そもそもハイフとは何かという話から、当院で扱う4つの系統の違いと選び方までを、一般的な医学情報として整理しました。
そもそもハイフとは
ハイフ(HIFU/高密度焦点式超音波)は、超音波を虫めがねのように一点へ集めて、狙った深さに熱を届ける方法です。
表面を通り抜けて、皮膚の奥にあるSMAS(表情を支える土台の膜)まで点状に熱が届くため、輪郭の土台のゆるみに向く系統とされています。
熱が加わった組織では、その後の数週間から数カ月かけてコラーゲンが作り替えられていく(リモデリング)と説明されます。変化がやや遅れて表れ、繰り返すことで蓄積していくとされるのはこのためです。
混同されやすいのですが、「ハイフ」は超音波を使う施術を指す言葉です。ザーフやモフィウス8は高周波(RF)で、熱の届け方が違います。比べられることが多いので、このページでは並べて整理します。
4つの系統の違い
当院でたるみ・引き締めに用いる施術は、大きく次の4つに分かれます。届く層と、痛み・ダウンタイム・持続の目安を並べてみます。
| 施術 | 届く層・痛み・ダウンタイム・持続の目安・向いている方 |
|---|---|
| ウルセラプライム (ハイフ/超音波) | 届く層真皮からSMASまで、狙った深さに点で 痛み熱が響く感覚。部位により麻酔クリームを併用 ダウンタイム赤み・腫れ・一時的な違和感など。多くは数日程度 持続の目安間隔は最短3ヶ月ほど、メンテナンスは半年〜1年ごと 向いている方輪郭の土台のゆるみが主体の方 |
| XERF(ザーフ) (高周波RF) | 届く層真皮から脂肪の層まで、面でなだらかに 痛み冷却と温度センサーで調整し、麻酔を使わずに受けられます ダウンタイム一時的な熱感・赤みなど。通常は当日からメイク・洗顔が可能 持続の目安維持を目的に続ける場合は3〜6ヶ月に1回 向いている方痛みを避けたい方、面で引き締めたい方 |
| モフィウス8 (RFマイクロニードル) | 届く層極細針で真皮とその下の層へ、深さを調整して点で 痛み表面麻酔込み ダウンタイム赤み・点状出血。針あとに沿った点状のかさぶたが3〜7日ほど 持続の目安約1〜2ヶ月ごとに3〜5回を1クール 向いている方たるみと同時に毛穴・ニキビ跡も気になる方 |
| ヴィーナスリフト (糸リフト) | 届く層皮下。コグ(突起)のついた吸収糸で物理的に引き上げる 痛み笑気・局所麻酔込み ダウンタイム腫れ・内出血・つっぱり感(数日〜2週間程度) 持続の目安糸が体内で維持される目安はPDO 6〜12ヶ月、PLLA 12〜18ヶ月 向いている方すでに下がりが気になる方、直後からの変化を望む方 |
同じ「たるみ治療」でも、熱で引き締める系統と、糸で引き上げる系統は目的が違います。効果や経過には個人差があります。
選び方の考え方
結果を左右するのは、どの機器を選ぶかよりも、原因の内訳に治療の系統が合っているかどうか——一般にそう考えられています。おおまかな道筋は次の通りです。
- フェイスラインがもたつき、輪郭の土台がゆるんできたと感じる方 → まずはハイフ(ウルセラプライム)が候補になります。
- 痛みをできるだけ避けたい・麻酔なしで受けたい方 → 面でじわっと温めるXERF(ザーフ)が向くことがあります。
- たるみと一緒に毛穴・ニキビ跡も気になる方 → 肌質面にも働きかけるモフィウス8が候補です。
- すでに下がっていて、輪郭を早く変えたい方 → 物理的に引き上げる糸リフト(ヴィーナスリフト)という選択肢があります。
- こけ・くぼみなど「しぼみ」が主体の方 → 熱で引き締めるより、ボリュームを補う注入が向くことがあります。
実際には、いくつかの原因が重なっていることがほとんどで、鏡の前での自己判断は思いのほか難しいものです。
当院でなくても構いませんので、原因の内訳を医師に診てもらってから機器を選ぶ——その順番だけは、確かめていただければと思います。
回数・間隔の目安
いずれも1回から受けていただけます。続ける場合の間隔は、系統によって次のように変わります。
- ウルセラプライム:治療回数 1回/治療期間 施術当日。間隔は最短で3ヶ月ほど、メンテナンスは半年〜1年ごとが目安です。
- XERF(ザーフ):治療回数 1回/治療期間 施術当日。維持を目的に続ける場合は3〜6ヶ月に1回(年2〜4回程度)が目安です。
- モフィウス8:肌質の変化も目指す場合は、約1〜2ヶ月ごとに3〜5回を1クールとしてご提案しています。
- ヴィーナスリフト(糸リフト):治療回数 1回/治療期間 施術当日。次に受ける時期は、仕上がりを見ながら診察でご相談いただけます。
ほかの施術と組み合わせる場合の間隔は、施術間隔の早見表にまとめています。実際の回数・間隔は、肌の状態と経過を見ながら診察でご提案します。
ダウンタイムと主なリスク・副作用
熱を使う3つの系統(ウルセラプライム・XERF・モフィウス8)に共通する主なものは、次の通りです。
- 主なリスク・副作用:赤み、腫れ、一時的な熱感・違和感、乾燥、内出血、痛みなど。多くは数日程度で落ち着きます。
- モフィウス8では、針あとに沿った点状のかさぶたが3〜7日ほど出ることがあります。
- まれに起こるもの:やけど(熱傷)、水ぶくれとそれに伴う一時的な色素沈着、神経への一過性の影響(表情の動かしにくさ・しびれ)、感染など。
- 糸リフトでは、腫れ・内出血・つっぱり感・左右差(数日〜2週間程度)。まれに糸の露出・感染・しこりなど。
いずれも皮膚の深い層に熱や糸を届ける施術です。診察で皮膚と脂肪の厚みを確かめ、部位ごとに出力や範囲を調整して行います。効果や経過には個人差があります。
金属プレートやプロテーゼが入っている部位には行えないことがあります。妊娠・授乳中かどうか、内服中のお薬、これまでの美容治療歴は、事前にお知らせください。
費用の目安
いずれも自由診療(保険適用外・税込)です。下記は看護師施術の通常価格を起点にした目安で、医師施術や照射範囲によって変わります。
| 施術 | 通常価格(起点) |
|---|---|
| ウルセラプライム(ハイフ) | 150shot ¥70,000〜/300shot ¥130,000〜 |
| XERF(ザーフ) | 両頬 300ショット ¥55,000〜 |
| モフィウス8 | 頬・あご下のいずれか ¥60,000〜(表面麻酔込み) |
| ヴィーナスリフト(糸リフト) | 1本 ¥25,000〜/8本 ¥180,000(麻酔込み) |
部位・ショット数ごとの料金は各施術のご案内に掲載しています。予約ページに表示される料金が、その月の実際のご案内料金です。
※ウルセラプライム・XERF・モフィウス8は、いずれも医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医療機器です。美容目的のリフトアップに用いるHIFU・高周波機器で国内承認されたものはなく、マイクロニードルRFでは「ポテンツァ」が承認されています。
当院の対応施術
当院では、たるみ・引き締めに対して次の施術をご用意しています。どれが合うかは原因の内訳によって変わるため、診察で肌を拝見したうえでご案内します。
- ウルセラプライム:超音波(HIFU)で、SMASなど深い層に点で熱を届けます。(ウルセラプライムの詳しいご案内)
- XERF(ザーフ):2種類の高周波で肌の奥まで面で温めます。麻酔を使わずに受けられます。(XERF(ザーフ)の詳しいご案内)
- モフィウス8:極細針で真皮に高周波の熱を届けます。毛穴・ニキビ跡が重なる方に。(モフィウス8の詳しいご案内)
- ヴィーナスリフト(糸リフト):とける糸で物理的に引き上げて支えます。(ヴィーナスリフト(糸リフト)の詳しいご案内)
たるみそのものの仕組みとタイプ分けはたるみの教科書に、回数・間隔は施術間隔の早見表にまとめています。
糸で引き上げる系統は糸リフトの教科書、エラの張りや輪郭の見え方は小顔・エラ張りの教科書、毛穴・ニキビ跡が重なる場合は毛穴タイプと治療選び、ほうれい線の見え方が気になる場合はほうれい線の教科書もあわせてご覧ください。
施術が決まっている方はWEB予約から。「どれが合うのか分からない」という段階のご相談も歓迎です。
診察で相談して決めたい方は、施術を含まない肌診断付き医師カウンセリング(30分・¥3,000/税込)をご利用ください。予約前の簡単な質問は公式LINEで承ります。
当院は自由が丘駅から歩いてすぐの場所にあります。道順はアクセス・道順のご案内をご覧ください。
よくあるご質問
ハイフと高周波(RF)は、何が違うのですか?
ハイフは痛いと聞きますが、どのくらいですか?
何回くらい、どのくらいの間隔で受けるものですか?
ハイフで顔がこけることはありますか?
ハイフと糸リフトは、どちらを先に考えるとよいですか?

2017年、東邦大学医療センター大森病院 消化器内科。2021年に美容医療へ転じ、複数の美容クリニックで診療にあたってきました。
2024年から都内美容外科クリニックの理事長・院長を務め、医師への技術指導も担当。2026年5月にUB CLINIC 自由が丘を開院しました。
診察・施術設計は医師が行っています。当院で扱う機器や製剤は、院長自身が選定しています。
院長紹介を見る →記載の施術はすべて自由診療(保険適用外)です。効果・経過・持続には個人差があります。
施術に伴う主なリスク・副作用・注意事項は、各施術の詳しいご案内と診察時にご説明します。
本ページの掲載内容は一般的な医学情報であり、診断に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医師の診察をご利用ください。
